償い (幻冬舎文庫) - 本
償い (幻冬舎文庫)
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償い (幻冬舎文庫) のカスタマーレビュー 
無理しすぎの話
(2010-03-11)
一気に読み切ることが出来たのでまずまず面白かったと言えるだろうが・・・。
何気なく手にとって、作者についても作品についても全く何も知らないまま、元医者のホームレスという設定にひかれて読み始めた。
かなり無理のある設定だが小説という虚構世界で“自然だ”と感じられればそれでよいが、色々な方向へ無理を重ねてゆくと“あり得ない”と感じられて破綻してしまう。
主人公日高、真人、主人公の妻広恵、刑事の山岸など個々の登場人物としては“あり得る”設定だが、それら全てが重ね合わさって話ができると不自然だという印象が圧倒的になってしまう。それに結末部分の性急感は否めないところだろうし、堀田夕子の犯行と自殺あたりはあまり納得出来ない。特に日高への手紙などは『二度しかお会いしたことのない方にこんな手紙を…』と書かせていますが不自然の極みでしょう。
そもそも、この話の通奏低音は日高の「罪の意識」であるが、その罪の意識が非常に強くてホームレス生活に入ったのなら、精神的エネルギーが自分の心の闇へ向かわず外へ向かって生まれる“好奇心”から探偵まがいの行動をするという精神的な動き方は全くおかしい。
ストーリーに無理がある
(2010-03-04)
ストーリーに若干の無理がある気がして違和感を感じながら読みました。その違和感の原因がどことなく少女漫画的な設定にある気がします。具体的な事例は控えさせていただきますが、主人公と少年との再会シーン等からして現実性が薄い気がします。最後も、尻切れトンボで、なんとなくスッキリしない終わり方です。このように書くと酷評ですが、全体的な流れとしてはまずまず面白いと思いますので、賛否の分かれる本かもしれませんね。
面白い設定でした。
(2010-02-20)
元大学病院の脳外科医日高は、息子の死と妻の自殺をきっかけに、すべてにやる気を失い埼玉県のある町でホームレスになっています。
ある日火事の第一発見者となったことをきっかけに、次々に殺人事件や不審死が起こり、日高は巻き込まれていきます。
そんな中、日高が13年前に誘拐事件から救い出した真人という15歳の少年と再会し、日高は彼にある疑いを抱くことに。
元医者のホームレスが主人公という面白い設定でした。
この作品の登場人物には、何かの出来事をきっかけに心が壊れてしまった人間が数多く登場します。
主人公の日高もその一人なのですが、真人との再会をきっかけに、次第に心の安定を取り戻し、社会とのつながりを取り戻す方向に足を踏み出そうとするところで作品は終ります。
人間の心のもろさ、それを壊した人間の責任は?というテーマが根底に流れていて、ある意味考えさせられる、一方で、作者の考えを押しつけられるようで反発したくなる、そんな感想を持ちました。
まずまずおすすめできると思います。
他人からの承認。
(2010-02-04)
他人からの承認が生きる力を与えてくれる。
自分というものが他人との関係性で生まれてくるように。
生きていくことも同じなんです。
ミスファンタジー。
(2009-09-15)
閉じ過ぎた人間関係の世界が現実味を損ねている、ミステリ的なファンタジー小説。
良く言えば巧く出来ているのだが、ご都合主義なプロットがマイナスに思われる。
文章は読み易いが、描写が淡いことも相俟って、キャラクターには魅力がない。
特徴の薄い、題材選びだけの勝利って感じがする1冊。
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